第一番 立春


第一番 立春(りっしゅん)

冬の名残と、春の気配が交わる月

春の訪れ。
季節のはじまり。春の兆しに耳を澄ますとき


庭の霜がうっすらと白く残る朝。
吐く息はまだ白く、地面も固く凍てついているのに、
その向こうにふくらみ始めた梅のつぼみが、そっと春の存在を知らせてくれます。

枝先の蕾、土のにおい、日だまりの明るさ──
どこかで何かがほどけてゆくような、静かな朝の庭。

そこにあるのは、春が「まだ来ていない」景色ではなく、
春が“たしかに向かってきている”という、確かな気配です。

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【立春】

一年を二十四の季節に分けた「二十四節気(にじゅうしせっき)」――
その第一番目にあたるのが「立春(りっしゅん)」です。

太陽の動きを基準にした暦のうえでは、この日から春が始まり、新しい一年が動き出します。
かつては立春の前日が「節分」とされ、「冬の終わり」と「春のはじまり」を分ける大切な節目として、豆まきなどの風習が受け継がれてきました。

立春は、例年2月4日ごろ。
まだまだ寒さの厳しい時期ですが、少しずつ、春の気配が静かに広がっていきます。

たとえば、すこしだけ長くなった日差し。ふっと変わった風の匂い。
土の中では、芽吹きの準備がはじまっています。

自然のささやかなサインに気づくとき、
暮らしの中にも、そっと春が芽吹いているのかもしれません。

一年をめぐる二十四のたよりは、ここから始まります。

立春のならわし

立春の【七十二候】

雨水のころの「七十二候」をご紹介します。

雪解けと共にじんわりと動きだす大地。
季節が変わり始めたのを感じるのは、地の底。まずは水の流れから。


初侯
第七候 蟄虫啓戸
すごもりむし とをひらく
冬眠していた生き物が、春の日差しを求めて土から出てくる頃

 


春の風が川や湖の氷を解かし始める頃。

【末侯】
第三候 魚上氷
(うお こおりをいずる)
割れた氷の間から魚が飛び跳ねる頃

立春の読みもの

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